お風呂のワンオペがつらい日に。赤ちゃん・幼児との入浴を乗り切るコツや実体験を紹介

赤ちゃん沐浴前

「ワンオペでお風呂、どうやって入れればいいの?」

赤ちゃんをどこで待たせるのか、自分はいつ洗うのか、泣いたらどうするのか。

お風呂の時間が近づくたびに、気が重くなるママやパパも多いのではないでしょうか。

我が家も、1歳と5歳の子どもを育てる中で、ワンオペお風呂には何度も悩んできました。

一人目は脱衣所のバウンサーで待てましたが、二人目は私の姿が少し見えなくなるだけで泣き出し、泡だらけのまま声をかける日も。

経験して実感したのは、ワンオペお風呂は毎回きれいな段取りで進めなくても大丈夫、ということ。

大切なのは、完璧にこなすことより、親子が安全にお風呂を終えられることです。

この記事では、赤ちゃんや幼児とのワンオペお風呂を少しラクにする工夫を、実体験も交えながら紹介します。

お風呂のワンオペが大変に感じる理由

赤ちゃんや幼児とのお風呂は、体を洗うだけで終わりません。
脱衣所で待たせる準備、浴室での安全確認、出たあとの保湿や着替えまで、一人でこなす場面が多くあります。

自分を洗う時間がほとんどない

赤ちゃんと一緒のお風呂では、自分のことはどうしても後回しになりがちです。
シャンプーを泡立てたところで泣き声が聞こえたり、顔を洗っている最中に「今、大丈夫かな」と不安になったりします。

シャンプーを手早く済ませたり、スキンケアや髪を乾かす時間をあとに回したりと、自分のケアを最低限にしないと回らない日もあるでしょう。
お風呂に入ったはずなのに、出るころにはどっと疲れていることも少なくありません。

赤ちゃんを待たせている間も目が離せない

ワンオペお風呂では、自分が先に体を洗う間、赤ちゃんをどこで待たせるか悩みますよね。
脱衣所にバウンサーを置き、肌着の上からバスタオルをかけていても、泣き声がすると手が止まってしまうものです。

お風呂のドアを少し開けて様子を見ながら洗っていても、顔が見えない一瞬があるだけで気になります。
ゆっくり温まるというより、赤ちゃんの気配を感じながら急いで済ませる感覚に近いでしょう。

きょうだい同時だと段取りが一気に増える

きょうだいを同時に入れる日は、浴室の中が一気ににぎやかになります。
下の子を抱っこして洗っている横で、上の子が湯船で遊んだり、泡を触ったり、急に「もう出たい」と言い出したりすることもあるでしょう。


洗う順番、湯船に入れるタイミング、出たあとのタオルやパジャマまで、頭の中では常に段取りを考えている状態です。
うまく進めるというより、その日その場をなんとか回している感覚に近いかもしれません。

産後すぐのワンオペお風呂は心身の負担が大きい

産後すぐの体で、首がすわっていない赤ちゃんを支えながら入浴するのは、想像以上に神経を使います。

こども家庭庁の母子保健情報誌でも、1か月児健診は赤ちゃんの健康や発育だけでなく、母や家族のメンタルヘルス、育児環境、育児相談支援にもつながる機会とされています。
それほど産後まもない時期は、赤ちゃんのお世話だけでなく、親の心身にも目を向ける必要があるということです。

お風呂から出たあとも、保湿、着替え、自分の身支度まで続くため、「入れるだけ」のように見えて一日の中でも大きな山場になりやすいでしょう。

参照:こども家庭庁「母子保健情報誌 第10号

お風呂のワンオペを少しラクにする基本の流れ

ワンオペお風呂は、浴室に入ってから頑張るより、入る前の準備で少しだけラクになります。
タオルや着替えの置き場所、赤ちゃんを待たせる位置を先に決めておくと、入浴後のバタバタを減らしやすくなるはずです。

入る前にタオル・着替え・保湿用品を用意しておく

お風呂から出たあとにタオルや肌着を探すことになれば、赤ちゃんも親も一気に慌ただしくなります。

後から慌てないようにするためにも、脱衣所には広げたバスタオル、肌着、オムツ、保湿剤、パジャマまでまとめて置いておくと安心です。

特に冬場は、赤ちゃんを拭いてから服を着せるまでの数分でも冷えやすいため、手に取りやすい位置に準備しておきましょう。

筆者も、濡れた赤ちゃんを抱えたまま片手でタオルを広げるのに苦労してから、バスタオルだけは先に広げておくようにしました。

自分の着替えも近くに置いておくと、赤ちゃんを抱っこしたままでも動きやすくなりますよ。

赤ちゃんの機嫌がよい時間帯を選ぶ

ワンオペお風呂は、赤ちゃんの機嫌によって大変さが大きく変わります。

眠くなる直前やお腹が空いている時間に入ると、脱衣所で待っている間に泣き出してしまうこともあるでしょう。

夕方にこだわらず、授乳や離乳食のあと少し落ち着いたタイミングなど、親子ともに入りやすい時間を探してみるのも一つです。

我が家も、眠そうに目をこすり始めると一気に泣きモードになったため、「今ならいけそう」と思ったタイミングで早めに入れることがありました。

毎日同じ時間に入れられなくても、その日うまくいきそうなタイミングを選ぶことも大切です。

待たせる場所は顔が見える位置にする

赤ちゃんを脱衣所で待たせる場合は、浴室から顔が見える位置にしておくと安心しやすくなります。

バウンサーやマットの上で待ってもらうときも、ドアを少し開けて声をかけられる距離だと、親の焦りもやわらぎます。

顔が見えないと泣いてしまう子もいるため、「安全に待てる場所」だけでなく「赤ちゃんが不安になりにくい場所」を考えることも大切です。

我が家の一人目は脱衣所のバウンサーで待てるタイプでしたが、二人目は顔が見えないとすぐに泣いてしまい、同じ方法が通用しませんでした。

赤ちゃんによって合う待ち方は違うため、育児本どおりに進まなくても気にしすぎなくて大丈夫ですよ。

浴槽で待たせるときは目を離さない

つかまり立ちができるようになると、浴槽の縁につかまって待つ場面も出てくるかもしれません。

ただし、こども家庭庁の「こどもの事故防止ハンドブック」では、大人が髪を洗うときは子どもを浴槽から出すこと、子どもは音を立てず静かに溺れることがあると示されています。

「少しの間だから大丈夫」と思いやすい場面ほど、声をかけ続けたりすぐ手が届く位置にいたりする意識が欠かせません。

筆者も下の子がつかまり立ちをするようになってからは、浴槽の縁を持っている間にサッと洗うことがありましたが、今思うとかなり気を張る時間でした。

なるべく早く済ませようと効率を重視することもあるかと思いますが、浴槽で待たせるときは安全を最優先にしたいところです。

参照:こども家庭庁「こどもの事故防止ハンドブック

赤ちゃん・幼児とのワンオペお風呂で使える工夫

ワンオペお風呂は、段取り通りに進めようとすると、かえって苦しくなることも……。
赤ちゃんの性格やその日の機嫌に合わせて、「今日はこれで十分」と思えるやり方をいくつか持っておくと、少し気持ちに余裕が生まれますよ。

脱衣所で待たせるときは冷え対策をする

赤ちゃんを脱衣所で待たせるときは、肌寒さを感じにくい状態にしておくと安心です。
肌着を着せたまま寝かせ、上からバスタオルをかけておくだけでも、裸で待たせるより冷えにくくなります。
冬場は脱衣所を先に温めておき、赤ちゃんの体に冷たい床や空気が触れにくいようにしておきたいところです。

我が家も一人目のときは、バウンサーに乗せた赤ちゃんにバスタオルをかけ、お風呂のドアを開けたまま様子を見ながら自分を洗っていました。
「待たせる時間を短くする」「すぐ包めるようにしておく」だけでも、お風呂前後の焦りを少し減らせますよ。

抱っこが必要な時期は無理に完璧を目指さない

首すわり前や、顔が見えないと泣いてしまう時期は、赤ちゃんを置いて待たせること自体が難しい場合もありますよね。
そのような日は、自分の髪や体をしっかり洗うより、赤ちゃんを安全に入れて出ることを優先してもよいでしょう。

我が家の二人目はバウンサーに置いた瞬間から泣くタイプで、生後1ヶ月頃は、私が髪を濡らしただけで泣き声が聞こえてくる日もありました。

結局、シャンプーを諦めて、片手で抱っこしたまま浴室に入ったこともあります。

便利なグッズを取り入れる

ワンオペお風呂は、便利グッズを使わなくても乗り切れますが、あると負担を減らせるものもあります。
赤ちゃんの月齢や性格によって合う・合わないがあるため、「これがあれば絶対にラクになる」と考えすぎず、自分たちに合うものを選ぶことが大切です。

便利グッズ使いやすい場面
バウンサー脱衣所で赤ちゃんを待たせたいとき
ベビーバスチェア首すわり後に浴室内で座って待たせたいとき
お風呂マット寝かせて洗う、座らせて待たせるとき
フード付きバスタオルお風呂上がりに赤ちゃんをサッと包みたいとき
バスローブ親が自分の着替えより先に赤ちゃんのお世話をしたいとき
浴室用おもちゃ幼児の気を引きながら洗いたいとき
滑り止めマットつかまり立ちや歩き始めの転倒対策をしたいとき

筆者は専用の便利グッズをほとんど使わず、バウンサーやバスタオルで乗り切っていました。

ただ、赤ちゃんによっては待つこと自体が苦手な場合もあるため、グッズに頼る・頼らないより、その子が安全に過ごせる方法を見つけることが大切です。

つかまり立ち後は安全を見ながら短時間で済ませる

つかまり立ちや一人座りができるようになると、赤ちゃんをずっと抱っこしなくてもよい場面が増えてきます。

ただし、浴室は床が濡れてすべりやすく、浴槽の中でも体勢を崩すことがあるため、目を離さないことも大切です。

筆者も、子どもが浴槽の中で泡に触れて遊んでいる間に、自分の体を手早く洗うことがあります。

うまく待たせるというより、声をかけながら短時間で済ませる感覚に近かったです。

歌や声かけでお風呂の時間を楽しい雰囲気にする

ワンオペお風呂では、声かけだけで空気が少し変わることがあります。
「次はお腹を洗うよ」「あわあわ流すよ」と実況するように話すと、子どもも何をされるのかわかりやすくなります。

歌が好きな子なら、童謡を歌いながら洗うだけで、泣きそうだった表情がやわらぐことも。
実際に我が家の子どもたちは歌が好きで、きょうだい同時に入れる日は「大きなくりの木の下で」や「幸せなら手をたたこう」を歌うと、上の子が手遊びをして下の子も少し落ち着くことがありました。
お風呂をスムーズに進めるための工夫として、グッズだけでなく「声」や「手」を使うのも一つの方法です。

お風呂のワンオペに関するQ&A

ワンオペお風呂は、子どもの月齢や性格、その日の機嫌によってうまくいく方法が変わります。
ここでは、赤ちゃんや幼児とのお風呂で悩みやすいポイントをまとめました。

Q,赤ちゃんが泣くときはどうしたらいい?

A,赤ちゃんが泣くときは、まず安全な場所にいるかを確認し、声をかけながら落ち着いて進めましょう。
泣かせないことを目標にすると苦しくなるため、「泣いても安全なら大丈夫」と考えるだけで少し気持ちがラクになるはず。
顔が見える位置で待たせる、歌を歌う、入浴時間を短くするなど、その子に合う方法を探してみてください。

Q,便利グッズなしでもワンオペお風呂はできる?

A,便利グッズがなくても、タオルや着替えの準備、待たせる場所の工夫でワンオペお風呂は乗り切れます。
筆者も専用の便利グッズは使わず、バウンサーやバスタオル、声かけを頼りにしていました。
ただし、赤ちゃんによって合う方法は異なるため、グッズを使う・使わないにこだわりすぎないことも大切です。

Q,自分の髪や体を洗う時間がないときは?

A,赤ちゃんとのお風呂では、自分の髪や体をいつも通り洗えない日があっても珍しくありません。
髪を洗う日と体だけ洗う日を分けたり、家族がいる時間に自分だけ入り直したりするのも工夫の一つ。
「今日は赤ちゃんを安全に入れられたから十分」と考えると、できなかったことばかりに目を向けずに済みます。

Q,きょうだい同時のお風呂は何歳頃からできる?

A,きょうだい同時のお風呂は、年齢だけでなく、下の子の発達や上の子の性格によって始めやすさが変わります。
下の子が首すわり前の時期は負担が大きいため、無理に同時に入れようとしなくても大丈夫。
同時に入れる場合は、洗う順番、待つ場所、出たあとのタオルや着替えまで先に決めておくと慌てにくくなります。

Q,ワンオペお風呂がしんどいときは誰に相談したらいい?

A,ワンオペお風呂がつらいときは、家族だけで抱え込まず、乳幼児健診や自治体の育児相談で話してみるのも一つです。
こども家庭庁では、乳幼児健診を子どもの健康状態を確認するだけでなく、保護者の相談や支援につながる機会として位置づけています。

「お風呂くらいで相談していいのかな」と思わず、毎日の育児で負担に感じていることを相談してみましょう。

参照:こども家庭庁「乳幼児健診に関する取組み

ワンオペお風呂は完璧より安全に終えることを大切に

赤ちゃんや幼児とのワンオペお風呂は、思い通りに進まない日のほうが多いものです。

便利グッズを使っても使わなくても、その子の性格や機嫌に合う方法を見つけながら、少しずつ自分たちのやり方を見つけていきましょう。

髪を洗えなかった日や、短時間で済ませた日があっても、親子が安全にお風呂を終えられたなら、それだけで大きな一歩です。

完璧を目指しすぎず、「今日もなんとか入れられた」と自分を少し認めながら、無理のない形で続けていきましょう。